現場監督のお仕事

建設現場・介護で活躍!「パワーアシストスーツ」を解説

 

建設現場での自動化、AI化が進む昨今、新しい技術もどんどん導入さてれいます。

そんな中現在注目されているのが、

『パワーアシストスーツ』です。

建設現場では他の業界にもれなく、高齢化が深刻な状況で、重量物を運ぶ際の負担は相当なものです。

若手の職人さんは増える見込みもありませんし、育成にも時間がかかります。

外国人実習生を導入するにも時間と手続きに手間取り即実行とはいきません。

また、いざ実習生にきてもらっても、かなり気を使った作業計画が必要になります。

 

そこで現役の職人さんが少しでも負担を軽減をして、作業効率を改善するには‥

導入を検討したいのが『パワーアシストスーツ』です。

メーカーや商品によって、パワードスーツ、アシストスーツ、サポートスーツなどの呼び方があります。

パワーアシストスーツが現場活躍できる場面は

・基礎工事での鉄筋搬入

・上棟工事での床材移動

・大工工事での資材搬入

・住設工事(キッチン・ユニットバス)でのハコモノの搬入

 

活躍が難しい場面

・足場などの狭い空間の作業

・ちょっとした軽作業では効果が感じられない

 

パワーアシストスーツを導入するメリット・デメリット

メリット

・作業負荷の軽減

・作業時間の短縮

・脱着も簡単なので誰でも使いこなせる

・働き方改革の一役に貢献できる

デメリット

・高価なのでで導入コストが掛かるためコスパの疑問視がある

・器具そのものの重量があるので逆に体力を使うことも

・上向きの作業には向いておらず特定作業にしか使えない

・建設現場だけでなく、農作業・介護にも応用できる

 

補助力はどのくらい?

商品にもありますが、圧縮空気タイプや電動タイプで10~25kgの補助力

サポータータイプであれば、20%の負担軽減のものが多いです。

 

価格はどのくらい?

サポータータイプであれば、7千円~4万程度

空気圧縮タイプや電動式で15万~30万程度

ベンチャー企業が独自開発してるものであれば100万円を超えるものもあります。

 

パワーアシストスーツを導入している企業

・スカイツリーを施工したスーパーゼネコンのひとつ『大林組』の例

大林組/ロボットスーツを現場に投入/運搬作業効率2倍、腰の負担軽減  [2014年12月]

・住宅建設会社『積水ハウス』の例

上向き作業用アシストスーツ「Ekso Vest」 施工従事者向け改良品を開発、住宅施工現場へ順次導入

現在販売している種類と性能

いきなりベンチャー企業と提携して進めるには金額的にもハードルが高すぎます。

一人親方や小チームでの作業に適切でかつ導入判断検討可能な金額で、

現在、amazonでも購入できるパワーアシストスーツを、現場作業の観点から検討してみました。

 

イノフィス マッスルスーツEvery(エブリィ)

 

パワーアシストスーツの代表的な商品でダウンタウンの浜田さんがCMにも起用されており、商品認知も大きい商品です。

値段も13万程度。

駆動は空気圧縮タイプで電気は使わないので、電池切れの心配もありません

・最大補助力は25.5kg

・本体重量は3.8kgと軽量

・装着も10秒程度で簡単

まずはこのスーツから入ってみるのもいいかもですね。

ソフトフィットとタイプフィットがあり、使用目的に応じてタイプの選定ができます。

・移動がある建設現場ではソフトフィットタイプ

・移動が少ない介護補助では、タイトフィットタイプが適しています。

農業や雪かきにも応用でき、建設現場から自宅使用まで幅広い使用場面が想定できます。

 


 

スマートサポート社 軽労化 作業支援 疲労・負担軽減 腰痛対策 アシストスーツ

電動タイプ導入するには少しハードルが高い場合は、サポートベルトのような補助器具を

検討してみてはいかがでしょうか?

肩・背中・腰・太ももをコルセットのような形で補助し、体幹を安定させ作業できます。

電動ではないので洗濯もでき、簡単に装着できますので現場作業の負荷軽減にぴったりです。

メリット

・電動ではないので長時間作業でも電源の心配がいらない

・ほぼ体全体を補助するので、あらゆる作業に向いている

・体幹を安定させるので長時間作業に向いている

・持ち運びが簡単

・狭い場所でも使用可能

・価格も機械式に比べると安価

デメリット

・電動や空気圧縮タイプより補助力がなく持てる重量が増える訳ではない

・体全体に装着するので若干装着まで手間取る

作業疲労の軽減にはかなり硬化がある商品で、日常的に重量を扱う仕事の方にはオススメです。

 


 

まとめ

これからの未来も建設現場の作業には、常に省力化と負担軽減が求められてきます。

大手ゼネコンも開発・導入を進めています。

中小企業に普及するにはもう少し時間がかかりそうですね。

しかし高年齢化と作業員不足は待ってはくれません。

できることから早目に手を打たないと、これから先の建設現場はしんどくなる一方です。

特に一人親方を抱えている施工店さんは、検討してみてはいかがでしょうか?

-現場監督のお仕事

© 2024 マスブログ Powered by AFFINGER5