あなたは会社に入社し、明日から現場監督です。
もしくは、途中入社をして明日から現場監督です。
研修期間を経ていよいよ明日から現場監督として現場へ向かいます。
なにをすべきですか?どのような心構えで現場に向かえばよいですか?
準備するものはありますか?
いきなり現場に放り込まれても何をしたら良いか分かりません。
当然ですよね。
知識も経験もそしてその会社の特性も分かりません。
いい先輩にあたれば徐々に慣れていきますが、先輩も相当忙しいです。
こちらに合わせた時間の使い方はしてくれませんし、目まぐるしく現場は動いています。
現場は日々進んでいきます。一週間後には現場の様子が様変わりしていることも。
徐々に取り残された感があり不安に襲われてきます。
では、心構えとしてどんなことに気を配ったら良いのか?
現場監督のはじめの一歩としてどんなことをすれば良いのかまとめました。
少しでも不安の解消になれば幸いです。
ノースキル・経験ゼロから始める「現場監督」の心構え
わからないことはメモしておく
いきなり現場監督をスタートしても、用語から専門知識まで特殊なことが多すぎて、
間違いなく戸惑います。初めのうちは用語の理解すら難しいです。
・定着寸法は?
・馬目地?芋目地?
・コースレッド、フレキビス
ほんの一部ですが、基本的な建設用語であり、日常的に出てくる用語です。
ですが、はじめは誰しもわかりません。
そんな時は、メモをしておきましょう。
携帯メモでも、手帳でも、現場の段ボールの切れ端でもなんでもいいです。
自分の中でスルーさせないことが大切です。
メモの後でググってみたり、地域限定の用語であれば先輩などに聞きましょう。
正直に職人さんに聞いてみても一時の恥で終わります。
小さな知識が積み重なり、大きな見識につながります。
私もまだまだ分からないことだらけで、小さなことでもすぐに調べる習慣をつけてます。
分からなかったらまずはメモ。そして調べる。これがボディブローのように後々効いてきます。
現場写真を撮りまくる
現場に向かった時は、携帯の写真で現場を撮りまくりましょう。
現場の進捗状況、細部の収まり、仕上げの出来、その他気になったところ。
こちらもメモと同じように、後で振り返る場合に有効です。
現場は日々でかなり進む場合もしばしばで、隠蔽される部分は後戻りの確認はできません。
下地の状況、配線・配管の状況、断熱材の状況など細かく写真で納めておくことで、
次回の現場に活かせます。
初めのうちは、どこが重要ポイントかわからず的の外れた写真ばかりになってしまいますが、
記録を残しておくことが重要で、記憶を蘇らせることになりますので、多少ピントのずれた写真でも、
振り返りには十分です。
写真を撮っていくうちに、段々と細部の状況が頭に入ってきて、
そのうちに間違った施工していれば違和感も感じるようになります。
話しやすい先輩、メンターを見つける
ひとりで分からないことを抱えていても、解決はしません。
分からないことは、素直に先輩に聞きましょう。
大抵の人であれば、頼られて質問されれば返してくれます。
ただし、現場を持っている先輩であれば、忙しい状況は変わりありませんで、
聞くタイミング、質問の仕方に配慮して聞きましょう。
BADな質問
・ここの間仕切りの寸法が分からないのですが教えてください
・明日雨予報なのですが、生コン止めても大丈夫ですか?
GOODな質問
・ここの収まりが分からないのですが、こんな感じの寸法だと思うのですがあってますか?
・天気予報だと午前中は雨なので仕上がりに影響するので、明日の生コンを止めます。
質問する場合は、具体的な内容を自分で考えた上で質問しましょう。
先輩も責任があるので中途半端な回答はできません。
具体的な質問と判断しやすい材料で、質問をしてみる工夫をしましょう。
終わりに
初めて現場を持つ場合は、責任感と緊張で不安な日々を過ごすことになりますが、
あくまで会社組織のひとりですので、全責任をかぶる必要は全くありません。
極めて重要な判断は自分ひとりで行わず、初めのうちは常に誰かに相談して判断しましょう。
多少煙たがられても、相手にあまり悩ませない質問の仕方を工夫すれば、
難しく考えず、おのずと解決策は出てきます。
そして最終的には自分の知識として蓄積されていきますので、
悩まず、焦らず、素直な心構えでのぞむほうが、メンタル的にも健康でいられます。
明日からの現場に役立てて頂ければ幸いです。