コラム

最後の晩餐「あなたは人生の最後に何を食べますか?」に終止符を打つ

最後の晩餐にあなたは何を食べますか?

会話ネタ、居酒屋ネタなどでもてはやされているこの質問。

誰しも一度は考えたことがあるのではないでしょうか?

 

お寿司、焼肉、思い出の一品

それぞれ思いを巡らせると思います‥‥

 

ですがこの質問、一見楽しいだけの雰囲気ですが、実は物凄い矛盾が生じてます。

今回は、『最後の晩餐』を深く考えてみたいと思います。

 

考察する『最後の晩餐』はいわゆる人生最後の食事についてです。

何かを断つ前や、今後食事が取れる場合を除いています。

また、矛盾点を分かりやすくする為に最後の晩餐は、『焼肉』と固定したいと思います。

 

そして、適切な『最後の晩餐』は何が良いのか?一定の回答を導き出したいと思います。

屁理屈好きな方必見です。

 

では先ず、最後の晩餐が訪れる場面はどんな時でしょう?

CASE1:地球消滅

CASE2:死刑執行前

CASE3:敵に捕まり、最後の望みを懇願

CASE4:老衰前

 

他にも考えられそうですが、自らの意思で最後の晩餐を所望した場合は、このくらいのケースで当てはめて考えてみましょう。

なぜ『最後の晩餐』に矛盾が生じるのか?ケースごとに深堀りしていきましょう。

 

CASE1:地球消滅

隕石衝突などで訪れる地球の終末。いわゆるハルマゲドンです。

最近のニュースで、地球に隕石が接近したとのニュースもありました。

恐竜絶滅の要因と推測される生物の終末ですが、

現代の観測技術では、もし生命が絶滅するほどの隕石であれば、残りの時間も計算できると思います。

そこで改めて、表題の質問です。

『最後の晩餐』にあなたは何を食べますか?

‥‥‥‥‥‥。焼肉?

まあ、なんでもいいでしょう。問題はそこではありません。

 

本当の問題は‥‥‥

誰がその料理を提供してくれるかです。

 

お店に行って注文すれば、お肉が出てくると思いますか?

全ての人類・生命に同じように終末が訪れます。

 

誰が最後の最後まで仕事をしてるでしょうか?他の飲食店でも同様に正常化はしておりません。

よって、このケースは破綻しており、焼肉が提供される可能性はほぼありません。

叙々苑で最後の晩餐は夢のまた夢になります。

あなたの希望の『最後の晩餐』は再考せざるを得なくなります。

 

CASE2:死刑執行前

なんらかの犯罪を犯し極刑が確定して、明日執行されます。

『最後の晩餐』に何が良いですか?

 

このケースの矛盾点は簡単です。現在日本の死刑制度は、前日に告知されません。

自殺防止や精神的保護のため、死刑宣告は当日にされることが現在では定着されています。

もちろん、最後の晩餐を叶える時間は存在しません。

せいぜいお菓子やタバコ程度のものでしょう。

よって、CASE2も最後の晩餐にはなりません。

 

CASE3 敵に捕まり最後の望みを懇願

一気にファンタジー色が強くなりましたが、最後の晩餐となり得るケースとしては考えておいても良いでしょう。

映画、小説でよく観たりする絶対絶命の危機。

「最後に思い残すことはあるか?」

「焼肉食べたい」

「よし、今から準備してやろう。松坂牛、特Aの肉だ」

こんな映画があったら逆にみたくなりますが、ファンタジー部分をのぞいてもやはり、

最後の晩餐に希望が叶うことは無いと思います。

 

CASE4 老衰前

死は誰にでも訪れる最後です。天寿をまっとするとして平均寿命を80歳とすると、

最後に「焼肉」を食べることは現実的でしょうか?

「最後」の晩餐です。焼肉を食べて翌日には命が尽きると約束はできません。

きっと翌日は、シュークリームが食べたくなってます。

「最後」の晩餐に限定するなら、そのタイミングを測るのはほぼ不可能です。

よって、このケースも破綻していると言っていいでしょう。

 

最適な『最後の晩餐』は?

 

全てのケースについて熟考をかさねると、

最後の晩餐がいかに贅沢でタイミング的に難しいことが分かります。

誰がその料理を提供するのか、命の最後のタイミング、自分が置かれている境遇。

その全てにおいて、例えの『焼肉』は難しいと判断できます。

では、最後の晩餐には何が最適なのか?

たどりついた答えはシンプルかつ合理的です。

 

それは‥‥‥‥

お酒です。

 

手の込んだ料理の提供は、同じ境遇の人類にとって期待できません。

同じく、安定的に電気が来ている可能性も低く、調理が安定的にできる保証もありません。

プロパンガスを使用していれば、自分で調理も可能ですが、最後に自分で作りますか?

 

お酒であれば、死刑執行前、老衰前でもそこまでの労力は必要としませんので調達は可能です。

 

お酒であるメリットは他にもあります。

酩酊状態であれば、終末時の痛み・苦しみから精神的ストレスの軽減を得ることができます。

寝てしまって気づかぬうちに全生命が消失も可能です。

 

運よく生き残っていればそれはそれ。そのあとは思う存分焼肉を喰ってやりましょう。

よくある質問『最後の晩餐に何を食べますか?』

 

自身を持って答えてやりましょう。

「お酒です」

「おぅ‥そうか。」

 

居酒屋で引かれることに責任は持ちませんが、屁理屈好きの方には共感いただけるのではないでしょか?

最適解に「お酒」を選択しましたが、他の選択肢としては、

・ソーメン → 簡単に作れる

・おにぎり → レンジでご飯がすぐにできる

・チャーハン → 自分でも調理でる

手間をかけず、簡単に調理できるものがいいでしょう。

 

如何だったでしょうか?

よくある日常会話に真剣に回答することのイヤらしさ。

理屈好きに持ってこいの内容だと思います。

自分で回答を探し出すのもまた楽しめます。

ただし、日常や居酒屋で得意げに披露すると、引かれること請け合いですので、個人のご判断にお任せします。

では、これから私はハイボールを飲みつつ、眠りに着きます。

-コラム

© 2024 マスブログ Powered by AFFINGER5