現場監督のお仕事

これができれば一人前「現場監督に必要なスキル」10 選

 

現場監督には多くのスキルが求められ、

緊急性の高いものから低いものまで一日の中でかなりの作業量があります。仕事をこなす上で、必要なスキルをまとめてみました。

現在、現場運営にお悩みの方に少しでもお役に立てればと思います。

では行きましょう!

 

全体調整能力、工程余地能力

現場には工期があります。

完成まで工期に余裕があれば良いですが、大抵の場合ギリギリの工期設定となっている場合がほとんどです。

前後工程の把握、調整が必要が必要で、次工程は何か?2~3手先まで予測することで、今自分は何を段取りしなければならないのか判断します。

ネットワーク工程表やバーチャート工程表を使っても、その通り行く場合は少ないです。

天候や工期の遅れを確認したり、また取り戻す作業をしなければなりません。

全体調整には経験も必要ですが、常に情報を入れて全体調整が必要です。

 

原価管理能力

原価の把握とコスト削減は、現場の命題です。

いかに合理化して粗利を確保するかで、自身の評価が大きく変わります。

どんなに素晴らしい完成でも予算以上の経費で結局赤字では、会社的評価はありません。

しっかりと原価把握・合理化をすすめ、自分の評価を上げキャリアを形成しましょう!

 

空間想像力

高さ、空間、使い勝手のイメージが重要です。

仕上がりを予想して、現場指示を出すことも重要です。

扉の開いた先になにがあるのか、スイッチが陰にならないか?

重量物を壁にかけるのであれば、下地を入れてあるのか?

外構アプローチまでの段差は適切か、階段が増えないか?

使ったところをイメージして、使い勝手が悪いところはないか判断します。

意外と完成してから気づくことも多いんですよね。

その場合、後戻り工事が発生しますので、施工店・元請けともに痛手を被ります。

 

コミニケーションスキル

信頼を築くことが重要です。

ですが、無駄に明るく振る舞う必要はありません。

多種多様の職種があり、また色々な人と付き合いがあります。

中にはクセの強い業者さんとも話しをしなければなりません。

時には衝突もありますが、全体の最適化のためにも検討が必要です。

 

コミニュケーションが苦手な方は、物で気を引くのもありです。

あまりにも暑い時期は、ドリンク(もちろん会社経費で)の差し入れで、

気を使ってもらっているのだなと感じてもらえます。

少しの気遣いで十分です。

逆に現場掃除などを自らはやってしまうと、自分の現場は汚いと逆手にとる施工店もありますので、

「お客様が今日こられるかもなので、玄関周り掃除おねがいします」とお願いした方が、監督の印象として上がります。

 

健康管理能力

心身の健康は、良い仕事の基本です。

しっかり食べて、運動の習慣を作り、十分な睡眠をこころがけましょう。

健康な身体に勝るパフォーマンスはありません。

週1日のおやすみは最低限必要ですが、繁忙期は休みを取る事も難しくなる場合があります。

仕方のないケースもありますが、長期的な計画でしっかりと休みの日程を確保しましょう。

また、趣味に没頭してリフレッシュできることも必要です。

現場監督は激務な職種ですが、永く続けようとおもうのであれば、

どこかでサボることも重要です。常に気を張っているとメンタル的に持ちません。

 




危険察知能力

現場についたら、建物周り、足場、内部、ひと通り回りましょう。

危険と感じる違和感があれば、すぐに是正手配して安全を確保します。

・アプローチ付近に引っかかる段差はないか?

・墜落防止ネットは取り外されていないか?

・足場の架け替えはないか?

安全は何よりも優先されます。

職人さん一人ひとりに声かけをして、たわいもない話から体調面を察知したり、顔色で様子を伺うことも大切です。

 

情報収集能力(幅広い知識)

建設以外の事でも、広く浅くの知識が必要です。

例えば、祭祀では信仰している宗教によっては、お客様の対応が違います。

地鎮祭の作法やそもそも地鎮祭をやるのか等々

 

例えば、「車のサイズ」セダンなのかSUVなのか軽なのかで、大きく認識が変わってきます。

知っていてお客様にお話しすれば、「わかってるね~」と評価が上がります。

 

交渉力

工期調整や無理をお願いする場面も多いです。

現場監督の立場から仕事を出す側ですが、仕事をするのはあくまでも職方さんです。

立場は関係なく、お願いする際は丁重にお願いしましょう。

友達感覚ではなく社会人としての誠意ある頼みか方が信頼を積み上げます。

 

信頼獲得能力

現場監督の立場は現場の責任者です。

実はこれが一番重要だったりします。

一年目でも、10年目でも職人さんからすれば会社の代表ですので、自信をもって対応しましょう。

経験年数が少なくその場で答えられない場合は、一旦持ち帰って早期に答えを伝えることで、信頼も積み上がります。

逆に対応が遅いと「なにを言ってもダメだね」となり、信用は一気に失います。

積み上げは毎日のコツコツですが、失う時は一気に崩れます。

 

事務処理能力

膨大な作業を迅速に処理する必要があります。

メール・電話・帳票など1日でかなりの作業が溜まります。

迅速に対応しないと、重要な内容も埋もれてしまいます。

コツとしては、

・午前中はメール処理はしない

メールは一度流し見して、重要な物だけ対応し、基本午前中はメール処理はしません。

・電話依頼はできるだけその場で完結させる

緊急性があるので対応します。クレーム対応であれば優先的に一時対応が必要です。

・帳票対応

難易度が高いものは頭が冴える午前中にやってしまいましょう!

午後からは作業効率が落ちダラダラやってしまう原因になります。

 

まとめ

現場監督はマルチのスキルが求められ、緊張状態も続き心身ともに疲れることもしばしば。

必要なスキルを磨くことは、10の時間が掛かるところを半分で完了できたり、

信頼が高ければ、電話一本で解決する場合もあります。

自分のキャリアアップ、会社への貢献、お客様へのCS向上など、全体的なレベルアップには欠かせませんね。

現場で働く皆さんを応援します!共に頑張りましょう!

 

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