クリストファー・ノーラン監督の『時間』をテーマに扱ったアクション映画です。
ノーラン監督はこれまで『インセプション』『メメント』『インターステラー』など
「時間」や「時空」をテーマに超大作を作ってますが、
今回もお得意の『時間』を作品となってますが、しかしこれまでの時間を扱った作品とは大きく違うところは、
時間の『逆行』『順行』です。
タイプスリップや時空をワープするのではなく、ある装置に入ると時間の逆行する世界になります。
その中で順行するアクション。今まで観たことのない映像が繰り広げられます。
では、「予告編をみた感想」と「見た後の感想」です。
「予告編」:爆発が巻き戻って、何事もない建物に直った!なんだこれ
カーチェイスも車がバックで追いかけて!なんだこれ
こんな中でアクションができるの!どうなるのこれ!
「観た後」:逆行?順行?いまどっちなの?というか情報が多すぎて分けわからん
(2回目鑑賞)なるほど。未来は規定路線なの?替えられたの?一応グッドエンドだよね?
ノーラン監督の作品はかなり難解なものありますが、
これ初見だとほぼ理解不能です。ある意味「R18」です。
序盤、チュートリアル的な物語の設定やルールが説明なされますが、
はい、そこも正直よくわかりませんでした。
とにかく、回転式の装置に入ると「逆行」「順行」の世界が切り替わる。
観賞後の良かった所、疑問点、イマイチな所を私なりの解釈を項目にしてます。
完全に観賞後の方のために書いた内容です。
※ネタバレにご注意ください。
オペラハウス爆発テロ
CIAの任務を遂行するが、捕まり拷問をうける場面
正直ここで少し気持ちが離れます。
催眠ガスで観客が一気に眠りにつきます。
催涙ガス(催眠ガス)ってそんなに綺麗に効くの?もはや「神経ガス」です。
そんなに簡単に効かないでしょ。警備員もいるでしょうし換気もされてますよね。
キャットの存在感がすごい
ヒロインのキャット(エリザベス・デビッキ)がとにかく高身長です。
190cmあります。
作品の中でも一番背が高いのではないでしょうか?
モデルとして活躍もしてるそうなのですが、存在感が半端ありません。
終盤水着の場面もあるのですが、スタイルの良さに釘付けで、正直内容が入ってきませんでした。
サウンドトラックにも工夫がされている
時間の『逆光』『順行』がテーマの本作ですが、音楽も工夫されているように感じます。
流行りの手法で、場面カット毎に「ズーーーン」「ブォォーーン」と鳴り響かせるのが、
壮大さを醸し出される音響効果です。これは私の推測ですが、この「ズーーン」て音を、
「逆行」場面では「逆再生」のような音の響かせ方をさせています。
不吉な響き方、通常では出せないような鳴り方を感じます。
未来の出来事は改変できたのか?
第三次世界対戦や全人類の消滅は回避できたように思えますが、
これは同じ世界線に繋がっているか?
作中に「祖父殺しのパラドックス」の説明もありますが、答えは「分からない」との事。
アルゴリズムもそれぞれに託されるエンディングですが、それをやってしまうと未来が変わるんですよね。
結果、悲劇の未来も回避されるのですが、そもそも発端の未来も存在しなくなるのでは?
もう考えれば考えるほど、よく分かりません!もう一度見に行きます!
逆行の中で動くことは周りから視認されているのか?
カーチェイスや同一人物の戦闘は当然視認(というか接触してますけど)されています。
エアポートの場面では主人公とニールは、まるで他人から見えてないような動き方をしています。
逆行の中で順行している状態では、他の人から見れば逆再生状態で動いていることになります。
タンカで逆走する一団は、他から見れば違和感しかありません。パラドックスも起きまくりです。
うーん。これはあまり気にしなほうがいいのかな?
【TENET】とは
最終作戦の10分間(TEN)、そして主人公が未来で組織するTENET
左右どちらか読んでも【TENET】
最終作戦の挟撃作成は、【TEN→→NOW←←TEN】
このあたりはメイキングを読むとさらに理解が深まりそうですが、脚本の深みがすごいですね。
終わりに
一度見て少し分かり、二度見てなるほどと分かり、
よく振り替えて、また分からなくなる。ソフト化や配信された際にもう一度も見たくなる映画でした。
しかしまぁ、よくこんな脚本が思い付きますよね、素直に関心してしまいました。
時間があれば3回目いこうと思います。