現場監督のお仕事

大工になるための「メリット」と「デメリット」徹底解説

将来なりたい職業はなんですか?

だいくさーーん☆

ひと昔前は、なりたい職業ランキングに常にラインクインしていた大工さん。

現状はランク外となっていますが、ものづくりの原点とも言えるこの職業、

 

建築工事の花形とも言える大工さんですが、現在はどのような状況なのかを徹底解説していこうと思います。

現在、大工さんの方、これから大工さんを目指そうとしている方、

年収・休み・やりがい などあらゆる観点から大工さんになるためのメリット・デメリットを深く考察したいと思います。

 

大工さんの勤務形態

ひとえに大工さんと言っても様々な仕事形態と種類があります。

代表的な例で言えば、ハウスメーカーの住宅に関わる仕事が現在では大工と呼ばれることが多いです。

また、大工の雇用形態としては

・工務店雇用の大工さん

・一人親方の大工さん

この2つの形態が現在ではほとんどかと思います。

仕事内容としてはハウスメーカーが受注した住宅を設計図通りに施工する。

本当にざっくり言うとこんな感じです。

本人が元請けとなる場合は、お客さまと直接対面して打ち合わせも入りますが、

メーカーが元請けの場合は、現場監督の指示に従い、施工を進めます。

 

一人前になるまでの期間は

一般的には、ベテラン大工に弟子入りして技能を教わり、

一人前になるまでの期間は、おおよそ3年程と言われています。

専門的な知識や工具の扱い、収まりの習得や体の動かし方の慣れ、

総合的な習得は結構時間がかかりますが、どんなに早くても2年はかかると思います。

これを遅いとみるか早いとみるかは個人の判断ですが、

勘のいい方であればも、ちろん習得も早く一人前までの道のりも早くなります。

 

大工さんの年収

昔の棟梁といえば、花形の職業でしたので収入もかなりのものでした。

弟子をとっている棟梁であればその配分もありますので、

棟梁となれば1000万プレーヤーが当たり前の世界でしたが、現在の状況でいえば決して高くありません。

ぶっちゃけ400万~500万程度が個人で請け負える限界だと思います。

実際には300万以下の大工さんも多くいますので、高収入の業界だとは今現在ではいえません。

 

大工さんの勤務時間と休日

おおよそ8:00~18:00頃の勤務時間が多いと思います。

毎朝8時から体を動かし、途中休憩はありますが、一日中体を動かすのは、相当ハードな仕事です。

 

工期が無い現場であれば、休日がなくなることもザラです。

お正月は三ヶ日しか休みが取れず、お盆もせいぜい休んで3日程度。

GWってなにそれ?ぐらいの感覚の人が多いような気がします。

 

しかし、仕事の進め方によっては、自分の時間を確保しやすいのも事実です。

これはフリーランスの仕事状況と似ているところがありますね。

 

大工さんになるには

いきなり個人が大工さんになるにはかなりハードルが高いです。

やはり誰かに師事して一人前になるまでの修行期間が必要です。

工務店によっては未経験者を募集している場合もありますので、

求人情報やネットで募集を探すのも近道だと思います。

大工さんのやりがい

自分が手がけ完成を迎えた住宅をみると、やはり考え深いものがあリます。

長年残るその仕事は、家の前を通るたびに思い出しますし、

お客様に非常に感謝される仕事です。物作りが好きで仕事に就きたい方には、申し分ない職業だと思います。

 

工具にかかる費用

大工さんの工具はかなり高額なものが多いです。

例に出すと

・丸のこ 2万円

・コンプレッサー 10万円

・インパクト 2万円

・レーザーレベル 3万円

・手工具 などなど

多種多様の道具が必要となる大工さんですが、金額もかなりかさみます。

しかし若手の担い手も喉から手が出るほど欲しいこの業界、

国としても助成金などの補助をしておりますので、一度検索してみるといいかもです。

 

高齢化が進む大工業界

どの業界もそうですが、大工さんの世界でもモレなく高齢化が進んでいます。

後継者を探せずそのまま廃業の工務店も多くありますし、

一人親方でも自身の高齢化によって引退さぜるえない状況が結構な割合を占めています。

 

・60歳以上の大工さんはまだまだ現役

・65歳でようやく引退を考える

・70歳も大工さんも普通にいる

・40代で大工さんは希少

 

若手大工さんは希少動物並みの割合で、引く手あまたです。

若手の大工さんで活躍することは、現在では非常に珍しいことですので、

技術さえ身につけてしまえば、仕事がなくてヒマな状況は現段階では考えられません

 

大工さんがなりやすい病気

木材・石膏ボード・重さのある箱もの 現場には重量のあるものが多く、日常的に持ち運びします。

また、それらの材料を頭上まで持ち上げて固定したり、2階3階へと運ぶ作業もよくあります。

 

重量物を扱う上で「腰」に相当な負担がかかり、常に腰痛との戦いの大工さんも多いです。

腰から始まり、肩や膝の病気にもかかり易いと思われます。

サポーターや掛かり付けの整骨院など日頃のメンテナンスが重要です。

 


必要な資格

大工さんになるには、基本的には資格は必要ありませんが、持っていて損はない資格はいくつかあります。

・木造建築物の組立て等作業主任者

・建築大工技能士

・二級建築士/木造建築士

・足場作業主任者

このあたりを持っていれば、自分で住宅を受注することができますし、基本的な知識も身に付きます。

ある程度の勉強時間が必要ですが、一級建築士ほど高難易度でもないので、

取れる余裕があればぜひ取得をおすすめします。

 

季節的な要因

現場は室内といえども、冷暖房は最後の工事になりますので、季節による影響はモロに受けます。

夏は暑く、冬は寒い。当たり前ですがダイレクトに影響を受けますので対処が必要です。

・夏は熱中症対策

・冬は防寒対策

体が資本の大工仕事ですので、ムリせずにできることは確実にやることが大切です。

毎年熱中症でダウンした話も聞きます。茹であがった卵が生卵に戻らないように、

熱中症も後遺症を残すほどの危険な症状ですので、水分塩分の補給が重要です。

防寒対策について別記事でも紹介しております

 

期末工事による短工期

メーカーによっては、四半期ごとに決算が行われます。

3月・6月・9月・12月

この月に合わせて、仕事の忙しさが乱高下します。前述しました休めない要因はココにあります。

いくら自分のペースに合わせようとも、おしりの工期が決まっているので、

詰め込んだ日程で工事するしかありません。

メーカーなどに現場えを提示された時は、よく工程を確認しましょう。自分を守るためにも大切なことです。

 

おわりに

大工さんは自らの手で立派な家を建てる、物作冥利に尽きる仕事だと思います。

現在での収入面は体力勝負なところでキツい部分もありますが、

大工仕事を覚えてしまえば、色々なことに応用が効きます。

将来の夢。ログハウスの別荘なんて、自分でできる割と現実的な話になります。

目指したい方は、求人やぶっちゃけ紹介が一番の近道ですが、考えてみてはいかがでしょうか?

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